【大阪市生野区】長年愛された町中華「ニュー北京」、静かに幕を下ろす
生野のまちで何十年も愛されてきた町中華「ニュー北京」が、このたび閉店を迎えました。
白く色あせたテントに「北京料理」の文字、赤い提灯が並ぶ店先。どこか懐かしい昭和の香りを残すその外観は、この街の風景の一部として多くの人に愛されてきました。
扉には「閉店する運びとなりました。長い間ご来店くださり、ありがとうございました。」と、店主の丁寧な手書きの貼り紙。そこには、店主の感謝の思いがにじんでいます。
多くの常連たちがその言葉を見つめ、静かに別れを惜しみました。昼時には近所の会社員や買い物帰りの人が立ち寄り、夜になると仕事帰りの常連がビール片手に語り合う。そんな日常の一コマが、この店にはありました。
ラーメンや餃子、炒飯に天津飯。どれも気取らない、ほっとする味。昭和の空気をそのまま残した店内で、何度となく交わされた笑い声と湯気。生野のまちに根づいた一軒の町中華がまた一つ、歴史に幕を下ろしました。「ニュー北京」、長い間おつかれさまでした。そして、ごちそうさまでした。
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